閲覧自己責任

閲覧は自己責任で。底辺サバイバーの笑うしかない独りナラティブセラピー。☆マークのついている記事は特に読むのに注意してね。

☆映画について

朝起きたら内臓ポロリするんじゃないかってくらい腹痛くて、うわーんうわーんってしてたらここ数日考えていたことが一気に文章化して、頭の中がアホうるさいのでブログ認めることにしたよ。

 

映画「ジョーカー」と「パラサイト」の話だよ。

好きなバンドについて書くはずのブログになんでいきなり、って感じだけどここしか書くとこないんだもん。

 

で、だ。

 

映画のネタバレはめっちゃするよ。考察でもなんでもないよ。ただの感想。あとあいだあいだに私のどうでもいい過去の話入るよ。なかなか笑えない話ばかりだから読まなくていいよ。

 

というわけで。

 

ジョーカーもパラサイトもとても話題になったね。私今まで話題になった映画を観に行くことがそんなになかった(そもそも映画館で映画を見るのって結構体力いることだから、ほんとに見たいものしか見てこなかった)のだが、ジョーカーは友達に勧められて、パラサイトはネットでの盛り上がりにそそられて観に行ったんだな。一人でポップコーン食べてるとたまに虚しくならない? そんなことない? まあそれはいいんだけど。

 

まず、ジョーカー。

友達が見てきたって話してきて、「暗かった……」と聞いたのでかなり覚悟して見にいった。Twitterとかでも鬱だ、悲しい、ショックだ、みたいな感想があったから、こりゃあ翌日に響くくらい力を持ってかれるな……と、見る日にちと時間はかなり考えて見にいった。

 

のだが。

 

めっちゃルンルン♪で帰った。他のお客さんとハイタッチしてえ!というぐらいご機嫌、映画館のある施設内を踊りたくなるくらいの清々しい気持ちで帰った。

(自分だけなのでは、こう思った私なかなかヤバイのでは? と思っていたけど他にもいるようなので安心)

 

ネットの考察ブログなどを読んで「へえ〜!」となったり、あとバットマンを全く知らないのでそこらへんの情報をWikipediaで読みまくったりした。なるほどーとは思ったが、私が改めて考察するようなことはなく、先にも言ったがこれは感想文でしかない。

 

ジョーカーめっちゃルンルンした〜〜!

 

でもやはり観賞後鬱な気分になる人はいるようで。この違いはなんなのだろう、とそれについては考えまくった。

別にどちらかを肯定・否定したいわけではない。人の感じ方なんて多種多様さ。法に触れてない限り、倫理的に問題な発言を指摘する場合じゃない限り、自分の思考を以て他者をバッシングするのは個人的には好きじゃない。

だからほんと、ただの考えをつらつら書くだけ。傷ついたらごめんって感じだけど、書いたから読んだくり〜!!みたいなブログじゃないからいいかなーって。

 

私の考え。

ジョーカー見て、ルンルン♪した人って、多分「社会に対して期待してない人」な気がする。

細かく書くと、「この世は大変で苦しいし、社会制度は完璧じゃないからしっかり助けてくれるわけでもない。むしろ助けようとすらしてない部分もあるよね。生きてて楽しいこともなくはないから死なないでいるけど、人生は地獄だ」と、社会に対して開き直りのような諦念を抱いてる人。

 

私は公開時期あたり、ちょうど、なんというか、ジェンダー論をやっていて、「あ、この世界ってほんと救いがないんだな」ってふと朝に気付いて、吐きそうになりながら大泣きしていた時期だった。そして元々、プラス方面に社会への諦念(伝わらなければこれはいいや。希望を持つことの方が絶対輝かしいから、希望がある人は、嫌味ではなく、そのままでいてほしい)があったので、こっち派の人間である。

 

注意書きとして書いとくと、これは私の勝手な考えであって、ルンルン♪で帰った人はみんなそうだー!と言いたいわけじゃないからな。

 

ジョーカーの主人公のアーサー。トゥレット症候群かな……? 自らの意図に反して笑ってしまう病を抱えている。大変だと思う。大変だよなぁ。周りからめっちゃ怪訝な目線で見られるし、それも劇中で描写されていた。辛いよなー。

自分がしたいわけじゃないのに脳の誤作動で、外見的に異状が出てしまうのはめちゃくちゃ辛いです、はい。私にとってはあるあるです。

 

でもアーサーマジすごくね?って私は思っていて。

えっと

・働いている

・母と、貧困ながらも暮らしていけている

・カードを見せることで周りに病であることを教えている

・行政?のサポートを受けている

 

思い浮かんだのはこれ4つ。ここで、それなー!って思った人、ハイタッチしよ。

 

まず

1「働いている」。これほんっっっっっっとすごいんですよ。

働くことくらい普通でしょ?って世の中の9割くらいは思ってるだろうけど、働くって私から見たらとんでも無い偉業です。

私はバイトしたいと言い出すたびに親に諭される……と言ったら聞こえはいいけど、遠回しに「社会に迷惑になるから働こうとするな」と言われてます。

父はどうやら私に対して「大学に8年いて、そのあと院に行って、またそのあとも大学にいたらどうだ?」みたいなことを考えているって母から聞いておったまげたね。もちろんそんなずっと学費を払えるほどうちは裕福ではない普通の家庭なので、ただの理想論っつーか、そうならないけどそうであってほしい、くらいのものだろうけど。

だけど、いや、なんか……。めっちゃ傷ついた。父の言葉には悪意はない。悪意がないから、ゾッとするのだ。本心から親切で、「社会に出るな」と言っているのだ。周りに迷惑がかかるから。

優生思想に近いのかなって。

 

突然の自分語り、アーサーどこ行ったねん、となるが、これ書かないと多分これのあとが伝わらないから書くわ。

私の頭の片隅で、Twitterのプロフにリンクを貼ってるんだからフォロワーさんに読んでもらって優しくされたいんでしょ? ってクソリプマンが言ってくるけど、いやフォロワーさん今でも十二分優しいし、私、自分のゴミゴミ過去に対しては「そんな状況でよく今生きてるなぁ」って笑ってほしいと思ってる。現に私は悩みを話してくれた友達に笑い話としてたまにこの話を提供する。類友なのか、友達のほとんどは「お前も大変だったの〜仲間〜!」とハイタッチしてくれる。そういう時間、私好きね。

 

小学3年の時にうつ病になった。

はやすぎるわ!!!!

ってか、ずっと学年で1番の優等生。先生からもクラスメイトの親からも信頼を得て、クラスメイトとも仲良し。リーダー的存在で成績も良い。そんな児童だったんだけどね。

自分はちゃんと作業に取り組んでいるのに同じ班の人がふざけてて、先生が「ちゃんとやりなさい!」と怒った時。一気に心が折れてそれから不登校になった。

あの時は言語化できなかったけど今ならわかる。「あ、頑張ってても所詮無駄なんだな」と幼いなりに察知したんだろうな。

そこからは雪崩落ちるように学校に行けなくなって、まだ当時は不登校なんてメジャーじゃなかったから学校も親も大混乱、私はいつのまにか鬱っぽくなっていた。友達と話すのが大好きだったのに急に「話して何になるの?」とコミュニケーションを拒絶し、読書に没頭。その後学校に行くことはほとんどなくなった。

そしていつの間にか鬱になってて。流れるように強迫性障害、不潔恐怖で異常なほど他者が触れたものを恐れ、もっと外に出られなくなった。

あまり記憶がないので不確かなことばかりだが、簡単にいうとそういう状況が17くらいまで続き、その後はなんとか他人と交流する能力を取り戻しながらも、ひたすらフラッシュバックに悩まされ、去年の春になってやっとそれなりの生活を得ることができた。約10年の地獄である。なんでそんなやつが上京して一人暮らししてるんだろうな? 世界のミステリーで特集されちゃうよ〜!

今も後遺症はある。うつ病に後遺症あるのか知らないけど、心身ともに成長期の10歳〜17歳くらいまで、入院できないほどの重度鬱で、寝たきりで、精神科の強い薬飲みまくって、周囲との人間関係が崩壊した中にいたら、何かしらの影響は脳かどこかに現れてる気がする。いや、現れるっしょ。知らんけど。

家庭崩壊の一歩手前まで行ったし。家族の4分の3が鬱ってどんな状況だ。唯一まだ穏やかな心を保てた父でさえ私にブチ切れしたし、突然車に乗せられて山に捨てられかけたし(覚えてなかったけどこないだ言われてめっちゃ笑った)、思春期にそんな日々過ごしたら人生観おかしくなるよ〜。

 

もっと大変な人はいるだろう。だけど私は私の人生しか知らないからね。私の方が大変でした!って人がいるならそれでいいと思う。

 

で!!! アーサーの話だよ!! 

アーサー働いてるのほんとすげえって話。

コメディアン目指して、大道芸人事務所?みたいなところで働いてたよね。

うまくいってなかったようだけど、それでも働いていた。母と二人で生活できるくらいにはお金は得ていたのだと思われる。アメリカの生活保護制度に対しては無知なのでそこらへんわからぬが、そういう支援受けてる様子はなかった?よな? 一度しか見てないから曖昧な。

 

もちろんアーサーは私と違い、介護すべき(養うべき)母がいて、自分が働かないと。の状況だっただろう。でもだったら他に職があったよなぁ、とも思う。違うからな?病気があれば夢を追いかけられないとかそう言いたいわけじゃないからな?私がそれを言ったら一寸以前に闇だわ!!

 

アメリカの福祉制度知らんからこれ見てバーカバーカ言う人いるかもだけどそれは無知な私が悪いのでそれはそれでいいとして。

健常者のように(健常者って言葉好きじゃないけど使うしかないから使うわ)働けない人たちを支援する目的として作られた職場って日本ならあるじゃん。そういう環境で働きながらコメディアンを目指す、って、それはできなかったのかなって、映画見て数ヶ月後、どなたかのブログを読んで思った。

 

まあ何にしろ、働いて賃金を得ているのはとてもすごいことなのですよ、ということを書きたかった。

 

2「母と貧困ながらも暮らしていけている」

1の内容とかぶるかな。割愛しちゃお。

 

3「カードを見せることで以下略」

個人的にはこれ、社会適応能力高いなと思いました。適応「できているか」は別として、適応「しよう」、周りに、自分が悪意を以て笑い出したわけじゃないですよ、と伝えている。

この努力(待たされていたのかもしれないけど)、泣ける。えらいよアーサーとしか言えない……。

 

4「行政?のサポートを受けている」

これすごいことだと気付いた人、はーい!

「受けないと生活できないからでは?」と思う人もいるだろうさ、確かにそうだろう。

だけど世の中には何かしらの事情で行政に頼れない人っているから。

支援の情報を得られる手段がなくて、支援から漏れてしまう人。

はたまた、知ってはいるけど、周囲から「支援を受けるなんて」と理解されずにサポートまでたどり着けない人。

他にもいろいろあると思うわ。

でもね、アーサーね、福祉事務所的なところ行ってカウンセリング受けてるんですよ……すごいよよく頑張ってる……

ああいうのって予約制だよなー、アーサーさ、定刻通りに予約に到着してるんだよね……すごいよね……

私なんてまず時間の計算が遅い・時間の感覚があまりない・脳の誤作動で突然落ち込んだり発作的な怒りが湧いて動けなくなったり、で定刻通りの到着ができる確率、ハーフアンドハーフだよ……。だから「余裕を持って行動しよう!」を実践するがあまりライブの時とかめっちゃはやめに着くもん。それか間に合わなくて走るもん。

「予定にちゃんと到着する」

これができてるアーサー、ハイスペックだよ……。

 

そんで、福祉支援の話を受けてなんだが。

私映画で唯一涙腺にきたのが、街がどんどん荒れていく中で、福祉支援が打ち切られます、の場面ね……アーサーが「僕の薬はどうなるんですか!」的なこと言うんじゃ……正確なセリフは忘れたけどニュアンス的には同じだ……

 

わ か る !!!

 

私めっちゃケチでな。まあバンド関係にはどんどん使っちゃうんですけど、それ以外は絞れるところを絞りまくり、家計簿つけまくり、お金をどれだけ慎重に使えるかゲームを日常的に行っていて。やりすぎて「あ、ご飯食べなければいいんだ!」となりかけたくらいです。ダメなやつです。親からは「銭ゲバ」の称号をもらってます。

 

そりゃそうだわ!!

お金がないと薬買えない!薬がないと生活できない!生活できないと働けない!(働けてないけど)働かないとお金がない!(今もない)お金がないと!!!薬買えない!!!

 

「僕の薬はどうなるんですか!」は去年の泣けるセリフ大賞バンドマン以外部門で1位だよ。おめでとう。

うつ病とかの精神疾患って世間に軽く見られがちだけど、内臓疾患と同じだと思います。薬が必要な時に薬がないとガチで冗談抜きで命に関わります。気合じゃどうにもならねえよ!脳がやられてんだよ!!「人の心は脳に宿るのか、魂に宿るのか、はたまた心臓に宿るのか……」的な話は置いておき、脳という人体のなかで超重要なヤツが誤作動起こして大変なことになってるんだから、命に関わりますわ!!

 

熱くなってしまった。

 

薬、高い。精神疾患系の薬、とてつもなく高い。お金必要。愛と勇気じゃ薬は買えない。

 

個人的な好き嫌いの話になるが、ぼかぁ、お金よりも大事なものがある!っていうひと苦手……。命が一番大事、わかる。でもお金がないと命に関わるんですよ……。

 

そういえばジョーカーって「経済格差」を描いた映画って扱いされていたね。

私は今のところ薬が買えるから恵まれていると思う。でも見方を変えれば薬を飲まないと生活ができないというのは不幸だろうな。

 

なんの話ししたっけ。

まあいいや。

 

いろいろ書いたけど、ただの感想なので。

私、大変です!でも、福祉制度もっと充実させろ!の訴えでも何もないです。いや後者、思ってはいるけどこの文章にそういうメッセージ的な目的はないです。

 

充電ないし朝ごはん食べたいしここで一旦終わろう。パラサイトについてもまた書こう。

 

まとめもなにもないよ。ここは掃き溜めだから。

 

つづく!