Don’t trust what he said!!
八王子ン時、
「タトゥーいれたってことは一生ビートりょうでいるってことですか?」
「ビートにそんな覚悟はないっ(`・∀・´)」
って会話をした。もちろん長く続けてほしいとは心から思ってるけど、私が誰に対しても「人生は本人の自由だから」という気持ちを持ってるのも事実で。楽しめなくなったら、心からステージで笑えなくなるくらいだったら、キミたちが苦しみながら音楽をやる日が来てしまったら、いっそのこと辞めてくれとも思うほどだ。そんなわたしは薄情だろうか?
わたしはとある人を信じていた。その人はわたしに音楽の楽しさを教えてくれた人で、その詩を以ってわたしの未来を変えやがった人で、わたしがその頭の中を知りたくて仕方なかったひとだった。
とあるタイミングで、彼のうなじの上にいくつものストレスハゲを見つけることになった。
ハゲにショックを受けたわけじゃないぞ、誰よりも繊細で、誰よりも優しい彼が、明らかに心因性の症状を患っている。
だれだよ、わたしのヒーローを、傷つけているのは。
彼がそんなに苦しむ世界なら、いっそ崩壊しちまえよと本気で思った。
有名税? 仕事にストレスはつきもの?
知るか。
わたしはステージの上で思いっきり笑う彼に本当に救われて、初めて未来を生きてみたいと思ったんだ。
そんなキミが、ほんとに傷ついてるかなんて知らないけど、知ることはできないけど、わたしはもう彼を見たくなくなった。大好きだよ、まだ。でも、ほんっとうに大嫌いだ。
そう思って2年が経つ。
なんて。
閑話休題。
話はりょうくんの八王子のセリフに戻る。
心のどっかにゃその言葉に苦味を感じでる自分もいたようで、ツアーファイナル、彼の「死ぬまでボヘミアンズをやる、ついてこいよ」のMCを聞いて柵に崩れ落ちた。柵がなかったら周囲の人に迷惑をかけてたと思うので柵があってよかった。愛してるよ柵。
平田くん曰く、りょうくんは「Don’t trust」な人らしいです。たしかに、あのMCは、八王子で彼のセリフを「そっかー」と、その言葉を素直に嚥下した私を裏切った。
「Don’t trust」ならば、ずっとずっと、私は「いつか裏切るんだろ!」と思って追っかけるので、そんな私をずっとずっと裏切ってほしい。何千回でも何億回でも裏切れよ、ロックンローラー。こちらもしつこく、裏切りを予感してついていくから。
涙だらだらのわたしはステージを目の前にして汚い顔をしていたに違いない。
フルフェイスのマジックミラー素材ヘルメットの開発を求める。
アンコールで平田くんがチョコを渡してきたのは、あまりにもわたしが泣き狂ってて悲惨だったからだろうか……途中で、これはわたしが食べるものじゃない、あなたたちのためのもの、と気づいてちょいちょい返したいアピールしてたら受け取ってくれたからほっとした。
ただ尻ポケットに入れた後しゃがんだりしてたから、わたしは「ちょ、チョコォォォ!!!」と心の中で叫ぶことになったのだが……。